カツコの酒

どもカツコです
よくドラマとかで、ありますよね？
女性が初めて行ったBARで、バーテンダーに、
「私をイメージしたカクテルを作ってくださる？」って言うシーン。
ドラマの中だけの話かと思っていたら、本当にあるんですって！
で、頼まれた方は、本当に困るんですって(笑)。

だって、初めて会ったのに、そんなこと分かんないですよね。
まさか、「アイアンマン（鉄の男）」とか、「ラスティネイル（錆びた釘)」
とかをお出しするわけにはいかないから、味の好みとか、
普段よく呑むお酒をお聞きして、無難なカクテルを出すんだそうです。

だったら、何度も来ている常連はどうだろう？
イメージ通りのカクテルが出てくるかも。
何せ、もう3年近く通っているのだから、きっと大丈夫！
そう思って、頼んでみました。
「私をイメージしたカクテルを作ってくださる？」

何が出てくるのかなぁ？
ホワイトレディーかなぁ？マルガリータかなぁ？
出てきたカクテルは、ジャジャーン！

ボイラー・メーカー！



ショットグラスに注いだバーボンウィスキーを、
ビールに沈めて作る、いかにもアメリカ的なカクテル。
元々は、発電用ボイラー建設に従事していた作業員が、
てっとり早く酔うようにして飲んだのが始まりだとか …。



呑み終わったグラスはこんな感じ。
ショットグラスが沈んでるでしょ？
バーボンウィスキーのチェイサーにビール使ってるようなもんだから、
アルコールがまわる、まわる！(笑)

って、をい！私のイメージはボイラー・メーカーか！
と怒っていると、
「あ、違った？じゃあ、もう一度作るね。」とマスター。

今度こそ、ホワイトレディーかなぁ？マルガリータかなぁ？
出てきたカクテルは、ジャジャーン！

アースクエイク(地震)！



ウィスキー、ドライジン、アブサンを三分の一ずつ。
シェイクして、カクテルグラスに注ぐ。
アブサンとは、ニガヨモギ等のハーブのリキュールで、
アルコール度数がとても高いことで有名。
中毒者が続出して、販売禁止になったことも…。



この日はアブサンではなく、アブサンの販売禁止中に
代用品として作られた、パスティスで。
名前の如く、大地を揺らすような強いカクテル。
お酒が強くない方は、絶対に呑んではいけません。

結局私も酔っぱらって、いい気分で帰ったのですが、
次の日考えたんです。

私のイメージって、一体…。