先日、こんなニュースがありました。
サッポロビールが第3のビールとして売っていたビール系飲料を、
より税率の高い発泡酒として販売し直すことに決めた。
これにより、酒税として116億円の追加納付が必要になるかも
しれないというニュースです。
お酒と税金って、切っても切り離せないですよね。
だって、安定した税収が得られるから。
税金には他の使い道もあって、外国からの商品に高い税率をかけて
結果的に国内産業を守るという使い道もあります。
昔の牛肉しかり、オレンジしかり。
私はこんなにお酒が好きなのに、実はウィスキーの税金について
全然知らなかったんです。
どうしてみんなが古いウィスキーをありがたがって呑むのか、
まったく分かってなかった。
そこで、自分なりに勉強してみました。
(と言っても、漫画を一冊読んだだけなので、間違ってたらすみません。)
昔のウィスキーには、特級、一級、二級があって、
アルコール度数の高いものは特級だった。
外国からの輸入ウィスキーはシングルモルトもブレンデッドも
総じてアルコール度数が高いので、特級に分類されることが
多かった。(つまり、値段が高かった。)
でも、国産のウィスキーはアルコール度数が低かったので、
低い税率で安く売ることができた。
この価格差が結果として国産ウィスキーを守ったというのです。
しかも、アルコール度数が低いということは、
アルコール以外のものをたくさん混ぜているということだから、
昔の国産ウィスキーは、海外から言わせると
ウィスキーと呼んではいけないものだったかもしれないのです。
ガビーン
そうだったんだ~。ちょっとショック。
そう言えば、昔はジョニ黒ってとっても高かったですよね。
父親が贈り物にジョニ黒買って、
「いいか、これはとっても高価なお酒なんだぞ。
そんなにしょっちゅう呑めるもんじゃないんだぞ。」
と言ってたのを覚えています。
今じゃ2000円位から買えますもんね。
酒税法が変わる前の古いスコッチには、度数が高いものが多いし、
度数が高いということは、混ざりものが少ないということ。
だからウィスキーファンは古いスコッチを好むんですね。
はぁ、知らなかった自分が情けない…。
こちらはアルバータ・プレミアムの特級。
カナディアンウィスキーですが、今のものと比べると素朴で濃厚なお味。
(今のものを呑んだことがないので、正確には「そんな気がする」。)
オールドパーのオールドボトル。アルコール度数43%以上あります。
機会があれば、今のものと呑み比べてみたいですね。
(ラベル隠されてテイスティングしたら、絶対間違える自信あり。)
ああ、お酒って奥が深い。
っていうか、早く違いの分かる女になりたいもんだ。